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若手が質問してこない5つの理由|やる気がないは勘違い?育成のコツも解説

「週報もらっても質問一つない...」

「報告会でも黙ったまま...」

「最近の若手って、全然質問してこないよなぁ……やる気あるのかな?」

そんなふうに感じて、悩んでいませんか?

でもちょっと待ってください!実はその"質問してこない"という行動、必ずしもやる気のなさを表しているわけではありません。多くの場合、別の理由が隠れているんです。

ある調査によると、若手社員の多くが「質問したいけどできない」と感じているそうです。では、なぜ質問できないのか?そして、どうすれば質問しやすい環境を作れるのか?

今回は、「質問しない=やる気がない」という誤解の正体と、若手が安心して質問できる雰囲気づくりのポイントをわかりやすくご紹介していきます。

若手が質問してこないのは"やる気がない"から?

よくある誤解とその背景

若手が質問してこないと、「興味ないのかな?」「やる気ないのかな?」って感じがちですよね。でもそれって、ちょっと早とちりかもしれません。

「昔は分からなければすぐ聞いてたのに、今の若い子は…」なんて言葉もよく聞きますが、時代や価値観の違いも大きいんです。今の若手は幼い頃からデジタルに囲まれ、「調べれば分かる」環境で育ってきました。そんな中で「人に聞く」というスキルが育ちにくい面もあるんです。

そういえば、自分も新人の頃は先輩に聞くのが怖かったなと思い出した。結局は環境次第なんですよね。

質問しないのは“できない”からだった!5つの理由

若手が質問してこない理由は、実はいくつかあるんです。

  1. 怒られそうで怖い
  2. 「こんなこと聞いていいのかな?」と不安
  3. そもそも"何が分からないか"が分かっていない
  4. 先輩が忙しそうで声をかけづらい
  5. 自分で調べる習慣が身についている

こんな風に、心の中ではいろんな葛藤をしているかもしれません。 決して「やる気がないから」ではないんです

質問してこない若手の本音とは?

心理的ハードルは意外と高い

若手にとって、質問ってちょっと勇気がいることなんです。多くの新入社員・若手は、こんな不安を抱えています。

「こんなこと聞いたら、レベル低いって思われるかな…」

「空気読めてないって思われたらどうしよう…」

「忙しそうな先輩の時間を奪ってしまうのでは?」

こういった不安から、分からなくても「とりあえず自分でなんとかしよう」と考え、つい黙ってしまうのです。

特に若手は評価への不安が強く、質問よりも黙って我慢してしまいがちです。失敗する前に質問できる環境が大切なんですね。

質問する"勇気"を奪ってない?

【NG対応例】

若手:「すみません、この資料の見方がよく分からなくて...」

上司:「え?こんな基本的なことも分からないの?説明したよね?」

もし、こんな風に言われた経験があったら、あなたならまた質問する勇気が湧くでしょうか?おそらく「もう二度と聞くもんか」と思ってしまいますよね。

一度否定された経験は、若手の心に長く残ります。特に新入社員や入社間もない若手は、「失敗したくない」「評価を下げたくない」という気持ちが強いもの。

【OK対応例】

若手:「すみません、この資料の見方がよく分からなくて...」

上司:「あ、説明不足だったかな。ここの部分(指さし)を中心に見るといいよ。他にも気になる部分ある?」

このように受け入れられる経験があれば、次も質問しやすくなります。安心して話せる空気があれば、自然と質問も増えるんです。

質問が自然に増える!育成で押さえる3つのコツ

①小さな承認を積み重ねる

「それ確認してくれて助かったよ!」「ちゃんと考えてくれてるね」

こういうちょっとした一言、すごく効きます。承認されることで、若手は「見てもらえてる」って安心します。ある企業の社内調査では、上司から小さな承認の言葉をもらった若手は、そうでない若手に比べて約2倍の頻度で質問や相談をしているという結果も出ています。

その安心が「もっと聞いてみよう」って気持ちにつながるんです

「ありがとう」の一言は、若手の自信を大きく育てます。小さな承認が積み重なると、「質問してもいいんだ」という安心感が生まれ、自主性も育ちます。

②質問OKの雰囲気をあらかじめ作る

仕事を渡すときに「分からないところは遠慮なく聞いてね」って言ってますか?実はこの一言があるだけで、若手の心理的ハードルがグッと下がるんです。

定期的な雑談や1on1も効果的です。週に一度15分でも、気軽に話せる時間を作るだけで、信頼関係が大きく変わります。「聞きやすい人」だと思ってもらえると、質問もグンと増えますよ。

【効果的な1on1の質問例】

  • 「今週、特に大変だったことは?」
  • 「分からなくて困っていることはない?」
  • 「もっとこうしてほしいということはある?」

こういったオープンな質問から始めると、若手も話しやすくなります。

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③自分が"壁"になっていないか見直す

「忙しいオーラ」出してない?

「どうせ分かってないでしょ」みたいな目をしてない?

「質問されるとイライラしてない?」

実は、無意識に"聞きにくい空気"を出しているかもしれません。まずは自分自身の態度や言葉を振り返ってみましょう

無意識の表情や態度が「近づきにくさ」を作っています。「忙しい」を伝えるなら、具体的な代替時間を提案すると、若手も安心して待つことができます。

質問が増える「声かけ」の具体例

質問を引き出すには、具体的にどんな声かけが効果的なのでしょうか?

"YESセット"から入る質問は特に効果的です

NG例

「何か質問ある?」

(→ 多くの場合「ありません」で終わります)

OK例

  • 「この資料、見てみたけど分かりやすかった?」
  • 「ここまでの説明で大丈夫?何か気になるところある?」
  • 「最初にやってみたこと、どうだった?うまくいかない部分はあった?」

いきなり「質問ある?」と聞くより、まず少し話題を振ってから質問を促すと、若手も答えやすくなります。

また、「何が分からないか分からない」状態の若手には、選択肢を示す質問が効果的です。

「AとBどっちがよく分からなかった?」

「この部分とこの部分、どっちから説明した方がいい?」

選択肢があると、若手も「分からない」と言いやすくなるんです。

質問してこない若手に悩むあなたへ伝えたいこと

若手が質問しないからって、「やる気がない」と決めつけるのは早すぎます。その裏には、「言いたくても言えない」「どう動いていいか分からない」という不安や葛藤があるかもしれません。

育てる側が"聞かれやすい人"になれば、若手もどんどん変わっていきます。実際に、ある企業では育成担当者が「質問しやすい雰囲気づくり」を意識しただけで、若手からの質問が大幅に増えたという例もあります。

若手の成長を妨げているのは、実は私たちの「決めつけ」かもしれません。まずは自分から歩み寄る姿勢が大切なんですね。

まとめ:やる気の有無より、"聞ける空気"を大事にしよう

「質問しない=やる気がない」というのは、大きな誤解です。

本当に大切なのは、質問しやすい空気をつくること。

その環境を整えてあげることで、若手はどんどん成長していきます

あなたのちょっとした気配りが、未来の力を育てる第一歩になるかもしれませんよ!

「質問してこない」と悩む前に、「質問できる環境」を作ってみませんか?

今日から実践!質問しやすい環境を作る3つのステップ

  1. まずは自分から話しかける:朝の「おはよう」から始めて、小さな会話の機会を増やしましょう
  2. 「助かった」「ありがとう」を増やす:一日3回は感謝の言葉を伝えてみましょう
  3. 定期的な1on1を始める:週に15分でもいいので、話す時間を確保しましょう

若手の成長は、あなたの接し方次第で大きく変わります。まずは明日から、意識して「聞きやすい自分」を目指してみてください。その小さな一歩が、職場全体の成長につながっていくはずです。


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