社会人になって一人暮らしを始めたけれど、なんだか寂しいな……そんなふうに感じること、ありませんか?
仕事から帰ってきて、電気をつけた瞬間の無音の部屋。
コンビニ弁当を温める音だけが響いて、ふと「誰かと食べたいな…」と思ったり。
でも、そんな気持ちを抱えているのは、あなただけじゃありません。
実は、社会人で一人暮らしをしている人の多くが「寂しさ」とどう付き合うかで悩んでいます。
この記事では、
- 一人暮らしで寂しくなる原因
- 寂しさをやわらげる具体的な対処法
- それでもつらいときの考え方
について、15年間の一人暮らし経験をもとに紹介していきます。
無理にポジティブにならなくて大丈夫。
少しでも心がラクになるヒントを見つけてもらえたら嬉しいです。
一人暮らしの寂しさは経験者にしかわからないものです。慣れるまでの期間は誰でも不安になりますが、それも貴重な経験になります。
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一人暮らしで寂しさを感じるのはなぜ?【5つの主な原因】
社会人の一人暮らしって、自由で気楽な反面、ふとしたときに心がぽっかり空いてしまうことがあります。「寂しいな…」と感じるのには、いくつかの理由があるんです。
①誰とも話さない日が続く
仕事がリモートだったり、忙しすぎたりすると、1日誰とも会話をしない日ってありますよね。 人と話さない時間が長く続くと、思っている以上に心が疲れてしまうんです。
人間は基本的に社会的な生き物。ちょっとした会話や挨拶が、実は心の栄養になっていたりします。それがないと、少しずつエネルギーが減っていくんですね。
私も一人暮らしが長かったですが、リモートワークが増えた時期は、人と話す機会が減って少し戸惑いました。今は家族がいるので恵まれていますが、一人暮らしでリモートワークが多い方は、意識的に誰かと話す機会を作ることが大切だと感じます。
リモートワークは便利な反面、人とのコミュニケーションが減るというデメリットもあります。特に一人暮らし初心者は要注意です。
✅対策チェックポイント
- 1日に一回は誰かと話す機会を作る
- オンライン会議では積極的に声を出す
- 近所の店員さんとの会話も大切にする
②休日の過ごし方が見つからない
せっかくの休みなのに、特に予定もなくて、気づいたら一日中スマホを見て終わっていた…。 そんな日が何日か続くと、「なんのために頑張ってるんだろう?」って思ってしまったりします。
平日は仕事で忙しくても、休日に「これが楽しい!」というものがないと、生活全体が単調に感じられて、寂しさがより強くなることがあります。
一人暮らしの休日あるある:朝起きて「さて、何しよう」と考えながらスマホをいじっていたら、気づいたら昼食の時間。「午後は何かしよう」と思いつつYouTubeを見ていたら、気づいたら夕方…。そんな一日が終わると、なんとも言えない虚無感に襲われるんですよね。
休日を無計画で過ごすと「時間の浪費感」が強まります。自分への約束として、前日までに小さな予定を立てておくといいでしょう。。
✅対策チェックポイント
- 休日の予定を前日までに決めておく
- 朝のうちに外出する習慣をつける
- 「これだけはやる」という小さな目標を設定する
③SNSで他人と自分を比べてしまう
インスタやX(Twitter)で、友達や同僚が誰かと出かけたり、楽しそうな様子を見ていると、 「自分だけ取り残されてるのかも…」って、不安になることってありますよね。
でも実は、SNSには楽しい瞬間だけが切り取られて投稿されていることがほとんど。みんな、寂しいときや悩んでいるときの写真はあまり投稿しないものです。
他人の「ハレの日」と自己の「日常」を比較してしまうから、余計に寂しく感じるんですね。
友達のSNSを見て「みんな充実してるなぁ」と感じることはありました。でも実際に会うと「あの写真の日以外は家でゴロゴロしてたよ」という話をよく聞きました。SNSは演出が入っていることを忘れないようにしましょう。
SNSは人生のハイライトシーンばかりが集まる場所。実際に会って話すと「あの日以外は家でダラダラしてた」という真実が見えてきます。
✅対策チェックポイント
- SNSを見る時間を制限する
- SNSは「切り取られた一部」だと意識する
- 比較ではなく自分の小さな幸せに目を向ける
④帰宅しても誰もいない部屋
仕事で疲れて帰宅したときに、誰もいない部屋に明かりをつけて、「おかえり」と言ってくれる人がいない。 そんなときに、じわっと孤独を感じてしまうことも。
特に、実家暮らしから一人暮らしに変わった人は、家族の存在感や自然な会話が突然なくなる環境変化に、心が追いつかないことがあります。
玄関のドアを開けたとき、電気が消えていて真っ暗な部屋を見たとき、「ただいま」と言っても返事がないとき、夜中に体調が悪くなっても誰も気づいてくれないとき…。一人暮らしの社会人が寂しさを感じる瞬間は、こういった日常の小さな場面にたくさん潜んでいます。
「ただいま」と言って返事がない寂しさは、経験したことがある人にしかわからないもの。家族との暮らしの貴重さを実感するきっかけにもなります。
✅対策チェックポイント
- 帰宅時に好きな音楽をかける習慣をつける
- オンラインで家族や友人と短時間でも話す
- 帰宅後のリラックスルーティンを作る
⑤生活リズムが乱れやすい
一人暮らしだと、誰にも見られていないので、つい夜更かしをしたり、不規則な食事になったりしがちです。
生活リズムが乱れると、心も不安定になりやすく、寂しさを感じやすくなる傾向があります。体調が優れないと、ちょっとした寂しさも大きく感じてしまうものです。
私も一人暮らしを始めた頃は「自由だ!」と思って不規則な生活をしていた時期がありました。でも、体調を崩すことも多く、「寂しい」という感情もより強く感じられました。規則正しい生活は、心の安定にも大きく影響するんです。
生活リズムの乱れは心の不調に直結します。「誰も見ていないから」と夜更かしを続けると、知らず知らずのうちに心も体も疲れていきます。
✅対策チェックポイント
- 寝る時間・起きる時間を決める
- 朝食は必ず食べる習慣をつける
- 休日も平日と同じ時間に起きる
社会人が寂しさを乗り越える7つの対処法【実体験あり】
寂しさをゼロにするのは難しくても、やわらげたり、ちょっとラクになる工夫はたくさんあります。
ここからは、僕自身の体験も交えながら「試してよかった方法」をご紹介しますね。
① 趣味や好きなことに没頭する
小さなことでOK。たとえば、映画を観る・料理にチャレンジ・絵を描くなど、「自分が夢中になれること」を見つけると、心が満たされていきます。
没頭できる趣味があると、「一人の時間」が「寂しい時間」から「充実した時間」に変わることがあります。最初は「ちょっと気になる」程度でも大丈夫です。
私の場合は料理と友達とのオンラインゲームが趣味でした。料理は独学で覚えながら自炊していましたが、今では家族の料理を私が作る日もあります。友達とボイスチャットしながらゲームをすると、離れていても一緒に遊んでいる感覚があり、寂しさを感じにくくなりました。
没頭できる趣味は一人暮らしの強い味方。特にオンラインゲームは離れた友人と会話しながら遊べて一石二鳥です。料理も実用的でおすすめ。
💡今日から始められること
- 気になる趣味のYouTube動画を3つ見てみる
- 簡単な料理から挑戦してみる
- オンラインの協力ゲームに友達を誘ってみる
② 誰かとちょっと話す習慣をつくる
友達にLINEしてみたり、家族に電話してみたり。毎日じゃなくても、誰かと話すとホッとします。
「話すことなんてない」と思っても、日常の小さなことを伝えるだけでOK。コミュニケーションの質より、つながりを維持することが大切です。
私の場合は実家が遠かったため、月に1、2回は近況報告していました。最初は話題がなくて気まずかったのですが、日常のささいなことを話すだけでもつながりを感じられました。
距離が遠くても定期的な連絡で家族とのつながりは保てます。母に「あの料理のレシピを教えて」など些細な話題でも十分。
💡今日から始められること
- 連絡が途絶えていた友人に「元気?」とメッセージを送る
- 家族に定期的に電話する曜日・時間を決める
- オンラインコミュニティで同じ趣味の人と交流してみる
③ 外に出て、軽く体を動かす
コンビニまで散歩してみるだけでも、気分が変わります。運動って、メンタルにもめちゃくちゃ効果あるんです。
特に、太陽の光を浴びながら体を動かすと、セロトニンというホルモンが分泌されて、心が安定する効果があります。室内にずっといると、知らず知らずのうちに気分が沈みがちになるんですよね。
とりあえず外に出て歩いてみると、帰ってきたときには気分が変わっていて、その後の一日が変わります。小さな行動が大事だと実感しています。
午前中に少しでも体を動かすと、一日の過ごし方が大きく変わります。まずは着替えて外に出るだけでも、気分転換の第一歩になりますよ。
💡今日から始められること
- 朝起きたら5分でもいいから外に出て深呼吸する
- コンビニは少し遠いお店に歩いて行ってみる
- お気に入りの音楽を聴きながら散歩する
④ 人とつながれる場に参加してみる
オンラインのコミュニティや趣味サークルなど、自分と似た気持ちの人と出会える場は意外とあります。ちょっと勇気がいるけど、試してみる価値アリ。
趣味や興味が同じ人と出会うと、話題に困らないし、共通点があるので会話が続きやすいです。最初は緊張するかもしれませんが、少しずつ慣れていけば大丈夫。
正直、一人暮らしの寂しさが特に強かった時期には、「誰かとただ話したい」という気持ちが強くなることも。そんな時に抵抗はあったものの試してみたのがワクワクメールというサービスでした。「恋人が欲しい」というよりは「気軽に会話できる相手が欲しい」という軽い気持ちで登録したところ、思っていたより自然に会話が続き、「今日は少し楽しかったな」と感じられる日が増えました。無料登録でメッセージのやり取りができるので、ハードルも低いと思います。
共通の趣味がある人との出会いは自然と長続きします。「この人と話すと楽しい」と思える関係が、一人暮らしの支えになります。
💡今日から始められること
- 地域のコミュニティアプリやサイトをチェックする
- オンラインのイベントに1つ参加申し込みをする
- 職場の同僚に「〇〇好きな人いる?」と聞いてみる
- 気軽なコミュニケーションを求めるならワクワクメールも選択肢の一つ

⑤ 「予定」を先に入れておく
来週〇〇に行く、〇〇を食べに行く、みたいに、小さな楽しみを予定に入れると、気持ちが前向きになります。
「楽しみにしていること」があるだけで、日々の過ごし方が変わるもの。特に休日前には、何か予定を入れておくと、休日の寂しさ対策になります。
そうすると「あと1週間で○○だ」と楽しみができて、気持ちが上向きになります。一人でも行ける場所を見つけておくと安心です。
人は「楽しみ」があると前向きに過ごせるもの。月初めにカレンダーに予定を書き込むだけで、日々の生活に小さな希望が生まれます。
💡今日から始められること
- 今週末の小さな予定を立てる(カフェに行く、映画を観る等)
- 今月行ってみたい場所をリストアップする
- 自分へのご褒美を予定表に書き込む
⑥ 学びや自己成長に時間を使う
一人暮らしの夜や休日に「なんとなく虚しいな」と感じることありますよね。そんなとき、新しい知識やスキルを学ぶことに集中すると、時間が充実して寂しさが和らぐことがあります。
自分の成長を感じられる時間は、「一人の時間」に大きな価値を与えてくれるんです。料理、語学、プログラミング、投資…なんでもOK。
私の場合は、「このままでいいのかな」という漠然とした不安を感じるようになりました。そんなとき、偶然知ったというSchoo(スクー) - 社会人向けオンライン学習コミュニティを試してみたんです。仕事に役立つスキルから趣味まで様々な講座があって、特にライブ配信の授業では他の受講生とリアルタイムでコメントしながら学べるのが新鮮でした。一人で画面を見ているはずなのに、どこか誰かと一緒に学んでいる感覚があって、寂しさを忘れる時間になりました。
自己投資の時間を作ることで、「一人の時間=充実した時間」という感覚が少しずつ育まれていくのを感じました。
学びの時間は「今の自分に投資している」という充実感があります。特に他の受講生と交流できる環境だと、一人暮らしの寂しさも和らぎます。
⑦ カフェや図書館で「誰かの気配」を感じる
一人だけど、一人じゃない空間ってあります。ちょっとだけ誰かの気配があると、不思議と寂しさがやわらぎますよ。
人との会話がなくても、同じ空間に誰かがいるという「環境」だけで、心が落ち着くことがあります。カフェでPC作業をしたり、図書館で本を読んだり、そういう時間も大切にしてみてください。
在宅勤務が多くなって「壁打ち」状態になっていたとき、週に2回カフェに行って仕事をするようにしたら気分が全然違いました。人の声や物音がする環境って、思っている以上に大切なんだと実感しました。
人間は社会的な動物。会話がなくても、人の声や物音がする環境にいるだけで心は安定します。週に数回のカフェ時間も効果的です。
💡今日から始められること
- お気に入りのカフェで1時間過ごす
- 図書館で本を読む時間を作る
- コワーキングスペースを試してみる
⑧寂しさを「悪いもの」と思わない
「寂しい=ダメ」って思わなくても大丈夫。寂しさって、人間らしい感情。ちゃんと向き合えば、優しさにもつながる感情なんです。
寂しさを感じられるということは、人とのつながりを大切にできる証拠。その気持ちを無理に押し殺すより、「今は寂しいな」と認めてあげることも大切です。
私も最初は「自分は弱いのかな」と思って寂しさを隠していました。でも「寂しい」と素直に認めるようになってから気持ちが楽になり、むしろ「人を大切にできる自分」の証だと思えるようになりました。寂しさを感じる自分を責めるのではなく、「今日は少し寂しいな」と受け入れてみましょう。
「寂しい」という感情は弱さではなく、人間らしさの証。この感情と向き合えば、他者を思いやる優しさや共感力も育まれていきます。
💡今日から始められること
- 「今、寂しいな」と感じたら、その感情をノートに書き出してみる
- 寂しさを感じたときに、自分にかけてあげたい言葉を考える
- 「寂しい」と感じる瞬間を観察してみる
どうしても寂しさが消えないときは?【無理しない選択肢】
いろんな方法を試しても、心の中が重たいままな日って、ありますよね。 そんなときは、「自分が悪い」と責める必要はありません。
①一時的に実家に帰る選択肢
社会人だからといって、いつも一人で頑張らなくてもいいんです。たまには実家に帰って、家族と過ごす時間を作るのもアリ。
「帰る場所がある」という安心感だけでも、心は軽くなるものです。実家に帰れない場合でも、オンラインで家族と話す時間を増やしてみるのも良いですね。
私の場合は実家が遠方で飛行機で帰らなければならず、金銭的にも時間的にもハードルが高かったです。でも、可能な人は積極的に帰った方がいいと思います。実際、久しぶりに会えたら親も喜びますし、あなた自身も心が軽くなるはずです。
実家に気軽に帰れる距離なら、時々帰省してみましょう。親との会話や懐かしい環境は心を癒す効果があり、次の一人暮らしへのエネルギーになります。
②住環境を見直してみる
一人暮らしがどうしても合わないなら、ルームシェアやシェアハウスという選択肢も。 最近は社会人向けの良質なシェアハウスも増えています。
完全な一人暮らしと実家暮らしの間に、いろんな選択肢があることを知っておくと安心です。自分に合った生活スタイルを探す過程も、大切な経験になります。
または、私のように定期的に引っ越しをしてみるのも一つの方法です。私は賃貸更新のタイミングの2年ごとに引っ越しをしていました。次はどこに住もうかな?という楽しみもありますし、新しい環境で新たな発見があります。今は持ち家ですが、物件購入時の参考にもなりました。
環境を変えるのも有効な対策。引っ越しによる新鮮さは、気持ちをリセットする効果があります。異なる街の発見も一人暮らしの醍醐味です。
③心の専門家に相談してみる
寂しさがずっと続いて、日常生活に支障が出るようなら、カウンセリングやメンタルクリニックに相談するのも一つの手段です。
プロに話を聞いてもらうことで、自分では気づかなかった解決策が見つかることも。「こんなことで相談していいのかな」という心配は無用です。小さな悩みでも大丈夫。
私の周りでも、友達にも言えない気持ちをカウンセラーに話せて肩の荷が下りた人がいます。「弱音を吐くのはダメ」と思い込んでいた人も、専門家に話すことで自分を客観視できるようになったようです。
プロのカウンセラーは第三者だからこそ話しやすいことも。「こんなことで相談していいの?」と躊躇する必要はなく、小さな悩みでも大丈夫です。
④新しい環境にチャレンジする
今の仕事や住んでいる場所が、本当に自分に合っているのかを見つめ直すのも大切。転職や引っ越しという選択肢も、視野に入れてみましょう。
環境を変えることで、新しい出会いや刺激が生まれることもあります。もちろん、すぐに行動する必要はありません。少しずつ考えていけば大丈夫です。
これは定期的に引っ越しをするのも効果的ですし、都会が苦手なら思い切って地方の支社に異動するのも良さそうですね。
同じ環境が続くと気づかないうちにストレスが蓄積します。思い切った環境変化は新しい自分を発見するチャンスになることもありますよ。
まとめ|一人暮らしの寂しさは誰にでもある。でも変えられる。
一人暮らしの寂しさって、誰にでも起こるもの。社会人になって忙しくなると特に感じやすい感情です。 でも、その感情と向き合っていくことで、自分にとって心地いい生き方が見つかっていくと思います。
一方で、一人暮らしならではのメリットもあります。家事のスキルが身につき、自立心も育ちます。私自身、15年の一人暮らしで培った料理や家事のスキルは、今の家族との生活にも役立っています。長い目で見ると、一人暮らしの経験はかけがえのない財産になるんですよ。
「寂しいな」と感じたときは、自分を責めずに、少しだけ優しくしてあげてくださいね。
そして、この記事の中で「これやってみようかな」と思えることが、ひとつでも見つかったなら、それだけでもう十分前進です。今日から始められることを一つ選んで、早速実践してみませんか? 小さな一歩が、明日の自分を少し楽にしてくれるはずです。
一人暮らしは「完璧」を目指す必要はありません。寂しさとうまく付き合いながら自分らしい生活を作り上げていく過程そのものに価値があります。