「朝起きると会社に行くのが怖い」
「平日だけ不安で動けない」
「毎朝うつっぽくなる」
そんな気持ちになっているあなた、決して一人ではありません。
社会人1年目の6月は、入社から3ヶ月が経ち、疲れやストレスが蓄積されやすい時期です。多くの新入社員が「朝起きるのが辛い」と感じやすい時期でもあります。特に真面目で頑張り屋さんほど、こうした朝の不安を感じやすいものです。
僕も新人時代、「もう永遠に布団から出たくない…」って思う朝がありました。でも、これって決して甘えじゃないんですよね。
この記事では、社会人1年目で朝の不安や出社拒否感を感じるあなたに向けて、その原因と実践難易度別の対処法をお伝えします。思考のスイッチを少し変えるだけで、朝の重い気持ちが軽くなるヒントをご紹介しますね。
- 社会人1年目で"朝が不安"になるのはなぜ?【原因を理解しよう】
- その不安、「甘え」じゃありません【現場目線での具体的体験談】
- 社会人1年目の不安を軽くする7つの対処法【実践難易度別】
- こんな状態なら無理せず病院も考えて【重要なサイン】
- まとめ|「頑張る」より「思考のスイッチを変える」から始めよう
社会人1年目で"朝が不安"になるのはなぜ?【原因を理解しよう】
①環境の変化に心と体がついていかない
学生生活と社会人生活のギャップは想像以上に大きいものです。起床時間、通勤、職場での責任感、人間関係…すべてが変化した環境で、あなたの心と体はまだ適応しきれていない状態かもしれません。
朝起きられないのは、新しい生活リズムに慣れていないだけのことも多いんです。体が「まだ慣れていない環境」に対してSOSを出している可能性があります。
②慣れない仕事+残業で心がすり減っている
「学校で学んだことと全く関係ない分野」での仕事は、毎日が新しいことばかりで、脳が疲れやすい状態になります。さらに残業が多いと、心を回復させる時間も十分に取れません。
「理解できない仕事」が続くと、自信を失いやすくなるのは当然のこと。これは能力の問題ではなく、まだ慣れていないだけなんです。
システムエンジニアとして、新人さんを見てきましたが、最初は誰でも分からないことだらけ。3ヶ月で全部理解できる人なんていませんよ。
③土日は元気なのに平日だけ不安?それって"6月病"かも
土日は普通に過ごせるのに、平日の朝だけ不安になる…これは「6月病」の典型的な症状かもしれません。
6月病とは、5月病の後に現れる心身の不調で、梅雨の湿気や気温変化も影響します。新入社員にとって、入社から3ヶ月経った6月は、疲れが蓄積されやすい時期なんです。
その不安、「甘え」じゃありません【現場目線での具体的体験談】
僕自身の新人時代のリアルな体験
システムエンジニアとして働き始めて2年目頃、1ヶ月間ほぼ徹夜続きで会社に泊まり込む状態が続いた時期がありました。今のご時世では考えられない働き方でしたが、当時はそれが当たり前でした。
特に印象的だったのは、デスクで2〜3時間仮眠して、また朝からプログラミングに向かう生活が続いた時期。「家に帰りたい」「普通の生活がしたい」と思いながらも、自分のスキル不足でチームに迷惑をかけているという罪悪感で「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込んでいました。
その時に感じたのは、
- 体力的な限界と心の疲れ
- 「自分が悪い、もっと勉強しなきゃ」という自責の念
- 同期が普通に帰宅している姿を見ての劣等感
この経験があるからこそ、新人さんたちの「朝起きるのが辛い」「会社に行きたくない」という気持ちがよく分かるんです。働き方は変わっても、「自分が悪いんじゃないか」と自分を責めてしまう気持ちは今も昔も同じなんですよね。
当時は「自分のせいで迷惑かけてる」って思ってましたが、今振り返ると単純に経験不足だっただけ。自分を責めすぎちゃダメですね。
チームメンバーのケーススタディ
管理職として新人さんを見てきた中で、特に印象的だったケースをお話しします。
🔻Aさん(22歳・新卒入社3ヶ月目)のケース
- 症状:朝起きれない、電車で涙が出る
- 原因:慣れない業務 + 先輩との相性
- 対策:小さなタスクに分割 + 定期面談
- 結果:2週間で朝の症状が改善
🔻Bさん(23歳・新卒入社4ヶ月目)のケース
- 症状:日曜夜から憂鬱、月曜朝に体調不良
- 原因:残業過多 + プライベート時間の不足
- 対策:業務量調整 + 趣味時間の確保
- 結果:1ヶ月で「月曜日が怖くない」状態に
真面目で責任感が強い人ほど、こうした朝の不安を感じやすいということが、現場経験からもはっきりと見えています。あなたがちゃんと仕事に向き合おうとしている証拠でもあるんです。
システム開発と同じで、心の不調も「原因を特定→小さく改善→検証→調整」のサイクルで必ず良くなります。
社会人1年目の不安を軽くする7つの対処法【実践難易度別】
【今すぐできる】難易度★☆☆
①小さなご褒美を用意する【思考のスイッチ①】
「会社=嫌な場所」から「楽しみがある場所」へと思考を切り替えることから始めましょう。
🔻具体例
- お気に入りのカフェでランチを楽しむ
- 新作スイーツを買って帰る
- 帰宅後に好きなアニメを1話見る
- 推し活の時間を作る
「今日はあのラーメン屋に行こう」「新しいコンビニスイーツを試そう」といった小さな楽しみが、朝起きる理由になることがあります。
効果が出るまで:即日〜3日
僕は帰りにゲームセンターでメダルゲームをやるのを楽しみにしてました。単純だけど効果絶大でした!
②「会社行きたくない」は書き出して消化する
頭の中でグルグル考えているより、紙に書き出すことで気持ちが整理されます。
「会社行きたくない」「不安で仕方ない」と素直に書いてみてください。書くだけで、少し心が軽くなることがあります。
🔻書き出すポイント
- 正直な気持ちをそのまま書く
- 理由も一緒に書いてみる
- 書いた後は破って捨ててもOK
効果が出るまで:即日〜1週間
【1週間で習慣化】難易度★★☆
③朝のルーティンで"スイッチ"を入れる【思考のスイッチ②】
決まった行動パターンを作ることで、脳が「今から仕事モードに切り替わる」と認識してくれます。
🔻おすすめのルーティン
- お気に入りの音楽を聴く
- コーヒーやお茶をゆっくり味わう
- 軽いストレッチをする
- 今日の良いことを1つ考える
ルーティンは「心の準備運動」のようなもの。毎日同じことをすることで、心が安定しやすくなります。
効果が出るまで:1〜2週間
僕は朝にお気に入りのプレイリストを聴くのが日課です。音楽の力って本当にすごいんですよね。
④「今日は乗り切れたらOK」作戦
「1週間頑張ろう」ではなく「今日だけ頑張ろう」と考えることで、心の負担をグンと減らせます。
目の前の1日にだけ集中することで、プレッシャーが軽くなり、実際に行動しやすくなります。明日のことは明日考えればいいんです。
効果が出るまで:1週間〜2週間
プロジェクト管理でも「小さなタスクに分解する」のが基本。人生も同じですね。一日ずつで十分です。
【1ヶ月で効果実感】難易度★★★
⑤「仕事=人生」じゃない!会社以外の世界に目を向けよう【思考のスイッチ③】
「職場だけが自分の世界じゃない」という視点を持つことで、心の負担が軽くなります。
🔻会社外の時間の過ごし方
- 友人との時間を大切にする
- 趣味に没頭する時間を作る
- 家族との会話を楽しむ
- 一人の時間も大切にする
平日の夜や週末に「自分らしい時間」を持つことで、仕事のストレスをリセットできます。
効果が出るまで:2週間〜1ヶ月
⑥一人で抱え込まないで。信頼できる誰かに打ち明けよう
一人で抱え込まず、誰かに話すことで「一人じゃない」という安心感を得られます。
🔻相談先の例
- 家族や友人
- 職場の先輩
- 学生時代の友人
- カウンセラーや相談窓口
話すことで気持ちが整理されるだけでなく、新しい視点やアドバイスをもらえることもあります。
効果が出るまで:即日〜1ヶ月
実際にチームの新人さんで、先輩に相談してから見違えるように表情が明るくなった人がいました。
⑦頑張りすぎない勇気。「休む」ことも立派な対処法
「休む=悪いこと」ではありません。心と体を守ることも、大人として大切なスキルです。
どうしても辛い日は、有休を使ったり、体調不良として休んだりすることも必要です。一日休むことで、また頑張れる気持ちが戻ってくることもあります。
効果が出るまで:即日〜1週間
こんな状態なら無理せず病院も考えて【重要なサイン】
以下の症状が続いているなら、心療内科やカウンセリングを検討してみてください。
- 朝になると涙が出る
- 動悸や吐き気がする
- 夜眠れず朝起きられない日が続く
- 食欲がなくなった
- 何をしても楽しくない
これらは心が風邪をひいているサインです。早めに専門家に相談することで、適切な治療やサポートを受けられます。
心の健康管理におすすめのツール
日々の気持ちを記録して客観視することで、自分の心の状態を把握しやすくなります。感情や体調の変化をトラッキングできる【Awarefy】 のようなアプリを活用するのも一つの方法です。
こんな方におすすめ:
- 自分の気持ちを整理したい
- 心の変化を客観的に見たい
- 専門家に相談する前に記録を残しておきたい
毎日少しずつでも気持ちを記録することで、自分のパターンが見えてくることがあります。

心の健康も体の健康と同じくらい大切。恥ずかしいことじゃないので、一人で悩まないでくださいね。
まとめ|「頑張る」より「思考のスイッチを変える」から始めよう
社会人1年目の朝の不安や出社拒否感は、多くの人が経験する自然な反応です。あなたが感じている気持ちは、決して甘えではありません。
大切なのは、「無理に頑張る」のではなく「思考のスイッチを少し変える」ことから始めること。
🔻今日から試せること(実践難易度★☆☆)
- 小さなご褒美を一つ用意する
- 気持ちを紙に書き出してみる
- 「今日だけ乗り切ろう」と考える
🔻1週間後に習慣化したいこと(実践難易度★★☆)
- 朝のルーティンを一つ作る
- 毎日を「一日単位」で考える癖をつける
🔻1ヶ月かけて取り組むこと(実践難易度★★★)
- 会社外の時間を大切にする
- 信頼できる人に相談する
「会社=嫌な場所」から「ちょっと楽しみがある場所」へと、思考のスイッチを切り替えるだけで、朝の重い気持ちが少しずつ軽くなっていきます。
システムエンジニアとしての経験から言えるのは、心の不調もプログラムのバグと同じで「原因を特定→小さく改善→検証→調整」のサイクルで必ず解決できるということです。
あなたはひとりじゃありません。今は慣れるまでの期間だと思って、焦らず自分のペースで進んでいってくださいね。
心が少しでも軽くなって、今日という日を乗り切れますように。
この記事があなたの「思考のスイッチ」を変えるきっかけになれば嬉しいです。小さな一歩から始めましょう!